似たもの同士
そういえば・・・黒崎と1回も手をつないだことがない。 そう思ったのは、昨日の帰り道。 黒崎の恋人になって、いっしょに帰ることが多くなった。 黒崎はいつも僕を家まで送ってくれる。 その帰り道でふと思ったんだ・・・未だに手をつないだことがないって・・・。 「石田、帰ろうぜ」 黒崎が僕の席に鞄を持ってきた。こうして、帰るのも日課になってる。 僕は滅却師で死神を憎むはずなのに・・・。 いつのまにか、憎む死神なのに、恋人になっちゃうなんてな・・・。 「おい、石田?」 「え?あ・・・うん。黒崎・・・浅野君たちと帰らなくていいのかい?」 「ああ。啓吾たちなら先に帰ってる。だからいいんだよ」 「うん、わかった。じゃあ帰ろう。」 僕は帰り支度をして、僕は立ち上がると黒崎といっしょに教室を出た。 帰り道。 いつも黒崎が送ってくれるけど、特に何も話さないまま、いつも家について 「じゃあ、また明日・・・」とかで終わる。 黒崎は僕と帰って楽しいのか?浅野君たちと帰ってるほうが楽しそうに思うし・・・ それに、未だに恋人とになっても、今までと同じで恋人らしいこともしない・・・ 黒崎は・・・僕のこと好きじゃないのかな?? そう思いながら、僕はいつの間にか立ち止まって、自分の手を見ていた。 未だに手をつないだことがない・・・未だにキスも・・・えっちも・・・ それに、会話さえもない・・・。 「・・・石田??おまえさっきからどうしたんだよ?」 「・・・・・・・・・・黒崎は・・・・・」 「あぁ?」 「・・・・僕のこと好きなの?」 「あぁ!?おまえ、何言ってるんだよ!」 黒崎は突然、怒鳴った。 僕はビクっと肩を震わせると、黒崎は「わりぃ」っと言って僕の方へ近づいてきた。 「どうしたんだよ?誰かに何か言われたのか??」 「違う・・・ただ、僕達は恋人同士になってから、恋人っぽいことしてないから・・・」 「恋人っぽいこと?」 黒崎は小首を振ると、こいつはどこまで鈍いんだ!!っと心の中でツッコんだ。 「だから、えっちとか、キスとか、手をつなぐとか!! 黒崎は、そんなこと一向にしようとしないから、僕は愛されてないのか不安になるんだよ!! それに、こうやって帰ってても、全然話さないし、僕はあんまり話すことが得意じゃないから いつも考えてるのに・・・黒崎は何も話そうとしてくれない!!! 僕と帰るより、君は浅野君たちと帰ったほうが楽しいんじゃないかって思うんだよ・・・」 あーあ・・・言っちゃった。今までの不安というか、モヤモヤを・・・ 嫌われたな。完全に・・・黒崎も僕にこんなたまってることを言うから、嫌われた。 「ハァ・・・」 ああ・・・黒崎も呆れて、ため息もついてるよ。 僕は言ったことを少し後悔してそのまま帰ろうと歩き始めたとき・・・・ ガシ! 「え?」 突然黒崎に手を握られ、僕はいつのまにか、黒崎の腕の中に居た。 「黒崎・・・??」 「ハァ・・・ったく、こんなこと言うと、俺のキャラがなくなっちまう!」 「あ・・・ええ??」 「あのな、俺はどれだけ我慢してるか知らねえだろ?? だいたい、俺だっておまえと・・・キスとかえっちとか手をつなぐことぐらいしてえよ! でも、おまえは結構プライド高いから、そんなことをしたら拒まれると思って 今まで何もしなかっただけだ」 「・・・本当?」 「ああ・・・ったく・・・でも、わるかったな。 おまえがそんな風に思ってるとは知らなかった・・・気づいてやれなかった俺がわりぃな。 石田・・・俺はおまえのこと愛してるぜ」 「・・・・僕も・・・愛してる////」 僕は顔が赤くなった。頬が熱いのがわかった。 それに、黒崎も顔が赤いのだと思う。 だいたい、彼はこんなこと滅多に言わない人だから、今心臓がバクバクしているのが聞こえてるし 体がとっても温かい・・・ ぎゅっと力強く抱きしめられて、僕も心臓がバクバク言ってる。 「あとさ、帰るときも、俺いつも頭の中で何を話そうか考えてるんだぜ? でも、おまえと同じで話すのが俺も苦手だから・・・何を話せばいいかわかんねえ。 だいたい、付き合うのもおまえが始めてなんだから、すっげえ緊張してんだ」 耳元でささやかれる、黒崎の言葉をちゃんと頭に叩き込んで、顔がますます赤くなる。 本当に、僕らは不器用で、すっごく考えることも似ていて・・・ 似たもの同士なんだと思った。 「これから・・・ゆっくりさ、いろいろしていこうぜ?」 「うん。そうだね」 そっと、体を離されて、黒崎は顔を赤くしながら、ぎゅっと僕の手を握って 僕の歩調に合わせながら、僕の家まで歩き始めた。 僕はまだ顔が赤くて、黒崎の手を見てまた赤くなった・・・ うん・・・これからゆっくり・・・ゆっくり・・・いろんなことをしていこう。 END ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー うわ!!あまりにもはずかしいことを書きすぎて ウチまでも、顔が赤くなっちゃうよ!! っとか思いながら、すっごく甘いのを書きました^^; 甘い・・・ウチの中のイチウリはこんな感じです。 初々しいところをもっと書きたい! ってことで、ここまで読んでくださりありがとうございますww 2006年8月11日  さおり
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