「何でお前、ここ・・・」

案の定、驚いた顔の日番谷が現れた。

当然家に遊びに行った事がある訳ではなく、知っている友達に尋ねてやって来たのだ。


「お願い!泊めてください」

「ハァ!?お前自分が何言ってんのか分かってんのか」


私は小さく頷いた。

ずっと沈黙を続けていると、観念した日番谷がぶっきら棒に部屋へ通してくれた。



夏の大反乱
「家出してきたの」 「・・・何でだ」 「出て行けって言われたから」 「だから何でんな事言われたんだよ!」 「ごろごろしてないで手伝えって言われて、断ったら・・・」 「・・・くだらねえ」 呆れた日番谷は箸を動かし始めた。 まだ夕飯の途中だったらしく、床の上の小さな長方形のテーブルには食べかけの食事が並んでいた。 どれも惣菜にもレトルト食品にも見えず、となると手作りと言うわけで。 「ところでこれ、全部手作り?」 「だったらどうした」 「いや、凄いなって思って」 「一人暮らしなんだから当たり前だろ」 「私ご飯くらいしか炊けないよ」 「だから家追い出されんだろ」 私が言い返せずにいる内に、日番谷は黙々と胃に流し込んでいく。 それが終わると食器を重ね、洗面台へ運んで行ってしまったので、取り残された私は室内を一通り見回してみた。 乱雑な部屋に暮らしている日番谷なんて想像もつかないけど ここまで綺麗に整頓されていると逆に居心地が悪かった。 本棚のマンガだって一巻たりとも抜けずに揃っているし、見た事もない本だって逆さまに置かれている物など一つもなかった。 片隅にひっそりと置かれているノートパソコンの上にも埃一つ乗っていない。 ベッドの上のシーツが少しくっしゃっとしていた事で、不思議な安心感を覚えた。 「ところで何で俺の家なんだ」 「一人暮らしといえば日番谷しか思い浮かばなかったから」 教えるんじゃなかった、と日番谷は大袈裟に頭を抱えていた。 でもどんなに嫌がられても、ここで引き下がる訳にはいかなかった。 ここで追い返されてしまえば、野宿になる確立が限りなく高くなるのだ。 「だから泊めてくれる?」 「断る。他あたれ」 こう来る事は予想範囲内だった。 私はしつこくお願いする。 「迷惑だ。帰ってくれ」 「いいじゃない。一人暮らしだし、夏休みだし」 「夏休みは関係ねえだろ」 「兎に角!お掃除お洗濯何でもしますから!」 「それをせずに家追い出されたヤツが言っても説得力ねえぜ」 的を得た日番谷の発言に、言葉を詰まらせるしかなかった。 どうしよう。このままだと本当の本当に外で眠らなくちゃいけなくなってしまう。 私は目で訴えた。じっと見つめていると、いとも簡単にすっと逸らされてしまった。 「日番谷は私がのたれ死んでもいいの?」 「大袈裟すぎだろ」 「・・・一人暮らしで寂しくない?」 「別にもう慣れてる」 「でも、一人より二人の方が絶対楽しいよ」 「まあ相手にもよるだろうけどな」 言って日番谷はベッドにどすんと座り込んだ。 私は見上げながら睨みつけたが、彼の全く意に介しない様子が気に食わない。 「あのな、仮にもお前女だろ?」 「もちろんよ」 「俺は男だ。もう少し危機感持てよ」 「危機感?」 「北川は俺が男じゃねえとでも思ってんのか?」 私は日番谷の言いたい事がよく理解出来なかった。 なので何が言いたいの、と言い返すと日番谷が床に下りて私の前にあぐらを掻いて座り込んだ。 「・・・え、どうしたの?」 「お前は襲われるとか考えねえのかって言ってんだ」 いつになく真剣そのものの日番谷の表情と言葉が、とてつもなく恐ろしかった。 私は座ったままの状態で、約一メートルほど後ずさった。 「ひ、日番谷何言ってのる?!」 「・・・普通はちょっとくらい意識するもんだろ」 「全然してなかった・・・」 口の前に手を当てると、日番谷が四つん這いで私に近寄ってきた。 両肩をガッと掴まれて、意識が打っ飛びそうなほど緊張していた。 「少しくらい、俺の事男として見ろよ」 「ちょっと、日番谷・・・?」 「見てねえから、危機感もねえんだろ」 肩に込められている力はとても強くて、真剣な目線はとても鋭かった。 でも危機感を持っていなかったのは、日番谷を男として見ていなかった訳ではなくて 日番谷だから、好きな日番谷だからという安心があったからだ。 「好きなんだよ、北川の事が・・・」 すっと視線を外すと同時に、肩から力なく手を落した。 理解するのに時間は要さなかった。目頭が熱くなるのを感じた。 「私だって好きだよ。男として見てた」 「・・・あっそ」 「え、それだけ?」 呆気ない日番谷の返事に落胆した。 それから何故か彼は小刻みに首を縦に振り、頷きながら納得しようとしているようだった。 不思議に眺めていると、くぐもった着信音が流れた。 嫌な予感を抱えながら鞄の中から取り出すと、それは見事に的中した。 「親からだ・・・」 「出ろよ」 「う、うん」 通話ボタンをピッと押し、そろり、そろり携帯を耳に近づけた。 「さおり、アンタ今何処に居るの?」 「どこでもいいでしょ」 「良くないわよ!帰ってきなさい」 お母さんが怒涛の勢いで怒鳴っている。 余りの大音量に、反射的に耳から遠ざけた。 「今から連れて帰ります」 「え?」 感触が無くなったと思えば、次には日番谷が勝手に電源を切っていた。 しかも帰らざるを得ない状況に陥れられた。 「何やってるのよ日番谷!」 「送ってやるから今日は帰れ」 「嫌だよ」 「今度は家出じゃなくて泊まりに来い。分かったな」 「・・・うん」 日番谷は私の頭上に手をのせて立ち上がり、私もそれに続いた。 結局その後日番谷に送ってもらい、お母さんは日番谷の登場に唖然としていた。 色々と質問攻めにあい、付き合ってるの?という質問に 日番谷が迷わずはい、と答えてくれて思わず私はにやけてしまった。 遅くなりましたが相互記念夢のお礼にさおりさんに捧げます! リンクと素敵な夢、ホントにありがとうございました★ そしてこれからも宜しくお願いします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 相互記念に日向様にいただきました☆ すっごく素敵な夢ありがとうございますv 白ちゃんのぶっきらぼうなところが素敵ですvv 本当にありがとうとざいました☆ <!-- START HOME FREE FOOTER CODE --> </object></layer></div></span></style></noscript></table></script></applet></center> <div align="center" class="ad_text"> <script language="JavaScript" type="text/javascript" src="/gcolor.js"> </script> <noscript><a href="http://m.click.adlantis.jp/mobile_ad/click_image?zid=MjYzNw%3D%3D%0A&guid=ON&zt=img"><img width="192" height="53" src="http://m.ad.adlantis.jp/mobile_ad/show_image?zone_id=MjYzNw%3D%3D%0A&guid=ON&zt=img"></a><br> </noscript> <a href="http://2style.net" target="_blank"><img width=1 height=1 border=0 alt="2style.net" src="/fstat/fstats.php"></a> </div> <!-- END HOME FREE FOOTER CODE -->