「あーあ、なんでこの空はこんなにも赤いんだろ」
視界が真っ赤になりながら、僕はそっと呟いた。
周りには、赤い赤い血の海が広がり、自分の足下には生暖かい
血が足をぬらしていた。
これもすべて、すべて・・・ムカツクから壊した。
ただそれだけなんだ。
血と同じ色の赤い髪をした僕は、全身に飛び血を浴びながら
たった一つのキレイなナイフを赤く染めながら、ただただ・・・
ぽっかりと明いた空を眺めていた。
「もうどれくらいここで人を殺したんだろ・・・正直、ちょい疲れた」
平らな平地に広がる死体の上に乗り、そいつらを踏みつけて
僕は、そこらへんに転がり込んだ。
ナイフも投げ出して、ただただボーっと暮れていく空を眺めて、ハハっと笑った。
「ストレス発散になったよ・・・でも、でもね・・・僕・・・・寂しいよ。
こんなに人を殺しても、愛情はもらえない。欲しいよ、愛情をアイジョウを」
真っ赤に染まった視界からは、数的の涙が流れた。
どこに行くわけでもなく、ただただ人を殺して毎日殺したやつから
食べ物を盗む。
そんな毎日が疲れてきた。
どこか、どこか僕を必要として・・・そして僕に生きる意味を与えてくれる
場所に行きたい。
たとえそれが、過酷で僕をおもちゃみたいに扱っても・・・。
もう一人はやだよ。
「アイジョウをちょうだい」
「・・・・おまえ、行く場所ないのか?」
「!?」
突然、頭上から声がしてそちらを振り返るとそこには
キレイな金色の髪を無造作になびかせて、碧の大きな目で僕をまっすぐに見下ろしていた。
そのあまりにもキレイな顔立ちに、僕は・・・しばらくの間その子から
目を離すことが出来なかった。
これは、戦場に咲いた一輪の花とでも言うべきなんだろうか。
あまりにもキレイな人に僕は、頬を染めていたら
金髪のキレイな子は、口角を上げて小悪魔のような意地悪い笑顔で呟いた。
「生きる意味が必要な場所がほしいんだろ?」
「・・・うん!!」
「じゃあ、俺についてこいよ。いい場所を知ってるからさ。」
「・・・・そ、そこにはアイジョウはある!!??」
僕は、目から涙を流しながら大声で叫んだ。
すると少年は、さっきとは違うきれいな・・・きれいな笑みで笑った。
そして、僕に近づいてペロリと頬に伝う涙を舐めた。
突然のことに、体に甘い電撃が走って僕は頬を赤く染めた。
「あ、あの・・・」
「さあな。俺はそんな感情は知らない。でも・・・おまえが欲しいっていうなら・・・
アイジョウってやつはあるかもな・・・・」
「本当?」
「ああ。でもあそこは・・・イヤでも生きなきゃけない場所だからな。
だから、いつか・・・アイジョウも見つかるよ」
少年は、そう意味の深いことを話してそのまま僕より先に歩いた。
僕は慌ててナイフを掴みとって少年についていった。
これが・・・すべての始まりだった。
このときから僕の運命は狂いだしたのかもしれない。
けれど、君がこのとき声をかけないと・・・色んな出会いは出来なかったし
僕は、死んでいた。
まだまだこの時の僕にはラストシーンは遠いけれど
そのときは嬉しくて、赤い赤い血に染みた大地を駆け出した。
遠ざかるラストシーン
(何気にクロオルっぽいしあがりです)
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