寒い季節のクリスマス
「シャニー!ほら、何してんだよ、行くぞ」
「ん〜・・・待ってよ〜」
靴を履き、ダルそうに歩きながら、シャニは先を歩くオルガのところへ向かった。
「おまえ、遅いんだよ」
「う〜・・・。だって、寒いんだもん」
「寒いからって、いつまでも布団の中でうずくまるなよなー」
「ごめ〜ん」
マフラーを口元まであげたオルガは、そっと、オレの手を握った。
「・・・オルガ・・・」
「寒いから、握ってもいいだろ?」
「・・・・・・・・やだ」
「うわ!なんだよ、それー・・・」
「うそうそ、いいよ」
そう言うと、オルガはへへっと笑って、少し早歩きで歩いた。
オレの手は、オルガの暖かい手で握られて、どこかうれしかった。
今日は、クリスマスイブということで、軍から外出許可が出た。
だから、オレとオルガとクロトで外出することになった。
クロトは、先にほしいゲームがあるらしく、一人で外へ出て行った。
オレはオルガとのんびりと軍を出るつもりだったけど、寒いから毛布にくるまってたら
もう、集合する時間だった。
「な、シャニ」
「ん〜?何?」
「なんか、久々にこうして2人で、手つないだな」
「・・・そだね」
オルガは、どこか照れて、オレに言った。
オルガ・・・照れてるんだね。・・・なんかうれしいな。
ぎゅっと握られた手は、とても暖かくて、ずっと握っていてほしいなっと思った。
ずっと、ずっとこうして、繋がっていたい。
そう思ったのは、これが初めてだったのかもしれない。
「おっせえよ!ヴァーカ!」
「うっせえよ、クロト」
「うざ〜い・・・」
「遅刻してきた奴が「うるせえ」とか「ウザイ」とか言うなよー」
待ち合わせ場所の、公園の噴水の前にたどり着くと、マフラーを口元まで上げて
頬を真っ赤にしていた、クロトが居た。
しかも、かなり怒ってるし。
クロトは、ムっとした表情で、オルガの足を踏んだ。
「ってぇ!!何すんだよ!?」
「ふーんだ。遅れたからその罰」
「なんだよ、それ・・・」
オルガは、かなり痛がって、足を押さえた。
オレは幼稚な2人にため息をついた。
本当に、この2人はガキなんだから。
「ねー・・・行こうよ。クリスマスプレゼントほしいんだけど?」
「わかってるよ、シャニ!ほら、行こうぜ」
「〜〜っ・・・わかった。・・・シャニ、ほら」
「・・・・ん・・・」
オルガにそっと差し出された手を、また握って、オレはまた歩いた。
クロトは、オレたちを見て「何、イチャついてんだよ〜」っと、言った。
やさしい、やさしいクリスマスイブ。
今日は、君の手をずっと握っていたいと思った。
END
久々のオルシャニ。
たまには、こんなのんびりとした2人が書きたいんです。
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