第三十五話 新たなる世界! 機動武闘伝Gガンダム!!
〜ガンダムファイト開始! 地球に落ちたガンダム〜
「うわぁ……」
「なに、これぇ〜?」
好奇心に満ちた子供の目は、見たことのないものをあるがままに受け入れていく。
だが、大人はそうではない。ネオジャパンコロニーという物体が、本当に地球上の日本列島と同じ外観を備えているのを目の当たりにしたときは、さすがのマークらも常識を疑った。
「あり得ないことでは、ないですよ。資源衛星に居住区を設けているんでしょう。アクシズ等と同じです」
「だが、この形は、な……」
「ここは宇宙ですよ? この方向から見た場合に、偶然そう見えるだけです。別の場所から見れば、別の形に見えますよ。
まあ、意図してこの形に作ったのかもしれませんが……」
ユリウスは冷静に答えるが、それでもこれをコロニーと言い切る住人たちの考えはよく分からない。
「本当にここの人たちと交渉を?」
「そうだ。今からの我々の任務は、このネオジャパン政府に協力することになる」
マークは腕組みをして真面目な表情になるが、彼自身この真面目な態度がどこまで通用するか分からなかった。なぜなら、ここはあのアキラ・ホンゴウの生まれ故郷であるからだ。理屈も常識も物理法則すらも通用しない男が一人や二人ではない。逆に、ここではマークたちの方が異分子ですらあるのだ。
黒歴史の中でも一際異彩を放つ、熱く激しく濃い時代……人はそれを、憧憬と敬遠の気持ちを込めて、未来世紀と呼ぶのである。
「どうだ、面白そうなところだろう?」
そのアキラ・ホンゴウは……彼はいつもそうなのだが……自信満々に言い切った。ショウたちやクレアは満面の笑顔だが、マークやレイチェルなど真人間は何度も首を傾げている。
ネオジャパンコロニーから、マークたちの艦に向けて誘導の光が放たれる。
「このあたりは真面目ですね」
「いちいち、こんなことに感心しなくちゃならないとはな……」
ユリウスとマークは顔を見合わせて、この時代に来てから何度目になるのか分からない溜息をついた。
ネオジャパンのガンダムファイト委員長、カラトは役職の重さに似合わぬ、政治家としては軽い印象の男だった。
その後ろに控えている、仮面で顔の一部を隠した男は実直で勤勉な軍人らしい。
「“ブラック・ジェネレーションズ”のマーク・ギルダー大佐です」
「ワシがカラトだ。まあ、肩肘張らずに気楽にやらんかね」
さすがに、本人の目の前で溜息をつくわけにもいかない。マークはウルベ少佐と名乗った軍服の男が見せるフィルムに注意を向けることにした。
そこにはネオジャパン軍壊滅の姿が映し出されている。相手はたった一機の、異形の機体である。
モビルアーマーともモビルスーツとも言い難い、怪物のようなフォルムの巨大な胴体の先にモビルスーツの上半身が繋がっている。ガンダムの顔をしているのが冗談にすら思える、巨大な甲殻類を想起させる形状だった。
取り囲んだ量産型モビルスーツ、ブッシが拡散ビーム砲の一撃で全滅する。
彼らがもしサイコガンダムやラフレシアを知っていれば、別の戦い方を考えたろうに。マークは戦争のなくなった世界は、戦闘技術の蓄積も失わせてしまうことを痛感した。
だが、この程度ならIフィールドやビームシールドで防げる。それに、ニュータイプパイロットは無軌道な攻撃になど当たるものではない。マークは、敵の戦闘力自体は、宇宙世紀に数ある大型モビルアーマーと比較しても、飛び抜けて強いとは思わなかった。
だが、問題はそれだけではないのだ。
「デビルガンダムか……」
マークはモニターの中で蠢く敵の名をつぶやいた。
「ど、どうかね、マーク君。さすがに、いくらなんでもこれでは……」
カラト委員長の落ち着きのない声を手で制して、マークは残る疑念を呈した。
「問題は、デビルガンダムの持つ三大理論機能です。この映像では、それは全く分かりません」
自己再生。自己増殖。自己進化。
科学の常識を超えた……未来世紀でこの言葉が使われることは多いが、今回のようにプラス方面に使用されることは非常に少ない……驚異の発明。マークが怖れるのはこの一点である。そうでなければ、いかに軍事技術が退行しようと、シャイニングガンダムやガンダムマックスターが存在する世界をサイコガンダム級の機体一機だけで破滅の危機に追いやることなど不可能なのだ。
実のところ、“ブラック・ジェネレーションズ”はデビルガンダムという機体を作ってみたことがあるのだ。当然ながら、DG細胞のあまりの危険性が指摘されたために、それは完全な複製ではなかった。外殻の中に中枢部があり、それを破壊すれば機能は完全に停止する。勝手にデスアーミーを量産することも、デビルガンダム以上に進化することもない、戦闘能力のテストをするだけの実験機である。
その力は、映像の中のデビルガンダムと全く同等であった。
“ブラック・ジェネレーションズ”にはV2やザンスパイン、ペーネロペー、クロスボーン・ガンダムなど宇宙世紀の名だたる名機が並んでいる。本気になればクィン・マンサやゾディ・アックを投入することさえできる。サイコガンダム級の機体が一つだけでは怖れる理由などどこにもないのだ。
しかし、それは本来制御不能の自己増殖機能と自己進化機能が停止している場合の話である。自分たちの常識が通用しない連中が窮地に陥るような力など、常人が想像できるはずがない。
「デビルガンダムと言えども万能ではありません。パイロットが必要であり、中枢部を破壊すれば機能は停止するはずです」
ウルベ少佐の言葉は、マークの知る情報とほぼ同じ文章である。それに込められた意味がどれだけのものか、マークが知りたいのはそこだった。
「我がネオジャパンのガンダムファイター、ドモン・カッシュも同じくデビルガンダムを追っている。
彼と接触し、協力体制を取って欲しい。連絡は行っているはずだから大丈夫だ」
カラト委員長の言葉が、会議の結論になった。
「……このデビルガンダムを探しだし、撃破することが我々の任務だ。我々がガンダムファイトに介入することは、可能な限り避けなければならない。
今、地球はガンダムファイト開催で半ば無秩序状態に陥っている。ネオジャパン軍が動けばさすがに分かってしまうが、我々なら国籍不明の艦艇ということでごまかせるだろう」
「いいかげんな話ですね。ガンダムファイトと言っても、要するにスポーツの大会でしょう?」
「地球上のいかなる場所でも、ファイターたちが出会えばそこが戦場になる。バルカン砲やビームサーベルを持っている機体が暴れるのだから、住民は当然避難するだろう。気にするような奴はいないさ。地球上ではまともな行政は行われていないしな」
「……まともじゃないですよ、それは!?」
俺もそう思うよ、とマークはユリウスをなだめた。
宇宙世紀とは逆に、未来世紀のエリートや富裕層は皆コロニーに住んでいる。そして地球は4年に一度、定期的にガンダムファイトという名の大災害に見舞われる。
それでも、この時代は戦争という悪夢から無縁になったのだ。だからこそ、誰もがその矛盾を甘受している。ユリウスのように納得できない者でさえも、この美名には何も言えなかった。
「ドモン・カッシュというのは、どんな男なんだ?」
「奴は……強いな」
アキラは言葉少なに、ドモンとの戦いを語りだした。
彼らはガンダムファイトと並ぶ格闘大会の頂点、コロニー格闘技選手権に出場していた。これは国家の代表として戦うものではなく、モビルファイターが登場することもない。会場が破壊される危険もなく、観衆は安全に熱狂できる。この大会の決勝戦において、両雄はその拳を激突させた。だが、その実力はあまりに違いすぎた。
流派東方不敗。
地上最強の武術家と噂される、シャッフル同盟の一人東方不敗マスターアジアの編み出した拳の力はアキラの想像をはるかに超えていたのだ。大敗したアキラは独学でその拳を身につけ、東方不敗の持つ最強の技である石破天驚拳さえも放つことができるようになった。だが、やはりそれは本物ではない。彼らと同じ技を繰り返すたびに、思い知らされるのは己の未熟さだけだ。
「あんたが、そこまで言うか〜?」
アキラの強さを知っているクレアは半信半疑である。アキラは決して弱いわけではない。
「俺とドモンでは格が違う。その師匠、東方不敗マスターアジアはさらに強い。シャッフル同盟のリーダー、キング・オブ・ハートは伊達じゃないんだ」
「シャッフル同盟、か……」
戦場の秩序を受け継ぎ、守る者。噂だけはアキラから聞き及び、機体は手に入れている。その機体が、宇宙世紀の最強クラスのものと比べれば見劣りするものである以上、彼らの力は機体ではなく使い手にあるはずである。
全ては、今から分かる。
マークはそう自分に言い聞かせると、彼らの新しい母艦となるリーンホースJr.をドモン・カッシュの待つローマへと向かわせた。ショウは彼らの話を黙って聞きながら、言葉では表現できない不思議な高揚感が体に満ちていくのを感じていた。
リーンホースJr.が大気圏に突入するのを迎えるかのように、地球を取り巻くリングにビームロープが張り巡らされていく。
「ガンダムファイト、ファイティングシグナル確認。コレヨリ、ガンダムファイトヲ、スタートシマス……」
無機質な機械音声が地球圏の全てに届けられる。それが、これから一年に渡って繰り広げられる、熱き戦いの舞台……第13回ガンダムファイトの始まりであった。
ドモン・カッシュの操るシャイニングガンダムは、すでに戦闘準備を終えていた。それに対するネオイタリアのガンダムファイター、ミケロ・チャリオットのネロスガンダムはファイトの合図の前から攻撃を仕掛けている。
リーンホースJr.のブリッジには、デビルガンダムが現れない限り出撃の必要はないパイロットたちが集まり、大型のスクリーンはさながら映画館である。
「モビルファイターの性能差を考えれば、シャイニングガンダムが勝つでしょうが……」
「はたして、彼らの戦いが数字通りに展開するものかな」
「そんなものはガンダムファイトに関係ないッ!必要なのは魂の熱さだけだ!」
アキラは鋭い目でモニターを見据える。普段なら聞き流される彼の言葉も、今は重大な意味を持っている。集まったパイロットたちはシャイニングガンダムの挙動に視線を注いだ。
手首をひねり、指の動きを確かめる。それはモビルトレースシステムに特有な動作であり、生身の人間が体の調子を確かめるものと変わらない。
「ガンダムファイトォォッ!!」
「レディィィ!ゴ───ッ!!」
両者は雄叫びをあげて突進した。ネロスガンダムが足を振り上げ、そこからビームの嵐が吹き荒れる。閃光が周囲の建物を粉々に打ち砕いていく。だが、ドモンは破壊の嵐の中で、わずかに位置を変えるだけの動作でビームの隙間を抜けて回避する。
「どこを見ているッ! 俺は……ここだぁぁ───ッ!!」
シャイニングガンダムの拳と、ネロスガンダムの跳び蹴りが激しくぶつかり合う。その体勢のまま、ミケロ・チャリオットの唇の端がわずかに歪んだ。
ネロスガンダムの拳からスパイクが出現し、シャイニングガンダムの頭部をめがけて振り下ろされる。ドモンはそれを左腕で受け止めたが、弾き飛ばされるように後退した。
「き、凶器攻撃でありますか!?」
「ひきょうだよ〜? 反則、反則ぅ〜!」
シャイニングガンダムだってビームサーベルとかバルカンとかあるでしょう、というユリウスのつぶやきは、モニターに目が釘付けになっている面々には届かない。
「これでも喰らいやがれぇ!虹色の足ィィィィ!!」
ネロスガンダムから放たれるビームは、今度は避ける暇もない。両腕で防いだシャイニングガンダムの周囲に爆煙が吹き上がる。
「ああ〜っ!」
「だ、大丈夫なのでありましょうか……」
観戦している子供たちも、厳しい目を向けているマークも不安を隠しきれなかった。もしもドモンが途中で倒れてしまえば、“ブラック・ジェネレーションズ”の旅は彼らの関与できないところで頓挫してしまうのだ。
「……脚部連装ビーム砲でしょう? なんで虹色の足?
いやそれより、どうして発射するためにあんなポーズを……」
「もうそこっ、外野うるさいっ!」
ユリウスの頭を強引にどけて、クレアはモニターの前まで移動する。それを追って、子供たちも皆スクリーンにかぶりつく。
傷ついた左腕を押さえるようなシャイニングガンダムを見て、ショウはその痛みが伝わってくるような気がした。
モビルトレースシステムとは、そんな機能を持った操縦デバイスである。ビームサーベルで腕を切り落とされ、マシンガンの弾を全身に浴びれば、それと同じ衝撃がパイロットに与えられるのだ。
そんな機体で戦う勇気は、ショウにはない。戦争に参加していても、生と死の境をくぐり抜けていても、やはりショウはいじめられていた小学生なのである。傷つき、痛みを感じることには、生理的におびえてしまうのだ。
「大丈夫なの、ドモンは……」
「当たり前だ!あいつはこんな事で倒れはしないッ!」
アキラの声は強く、自信に満ちている。胸の前で握りしめた拳は、まさしく魂が込められた熱さを持っていた。
その声はショウを勇気づけ、シャイニングガンダムが拳を構え直す姿は希望を思い出させていく。ネロスガンダムに敢然と立ち向かうシャイニングガンダムは、まるで傷など受けていないかのようだった。
「ミケロ・チャリオット!お前の攻撃など俺には通じん!
キング・オブ・ハートにその程度の攻撃が通じるものかッ!!」
ドモン・カッシュの雄叫びは、アキラよりもさらに熱く激しい。ショウは感じていた恐怖を忘れ、ドモンの気迫に息を呑んだ。
「お前が銀色の足なら、俺は黄金の指だぁぁ───ッ!!」
シャイニングガンダムが拳を掲げ、機体各部のバインダーが開く。その時、ショウはかつて見てきた、今と同じ光景をはっきりと思い出した。カミーユ・ビダンが戦場の魂を集めてシロッコに突撃した奇跡の力を。ショウ自身が、エルピー・プルを救うために、サイコガンダムMk−Uに向けた魂の輝きの剣を。アムロとシャアが、その偉大なる生命の全てを投じてアクシズの軌道を変えた、サイコフレームのオーロラの光を。
その力を自在に操る戦士たちが、今目の前にいる。
「俺のこの手が光って唸る!!お前を倒せと輝き叫ぶ!!」
ドモンの拳に、戦いの秩序を守護するシャッフルの紋章、キング・オブ・ハートの輝きが宿る。それは今まで“ブラック・ジェネレーションズ”が使ってきた機体のような、演出のための照明装置ではない……最強の戦士に与えられる名誉と宿命の象徴である。ショウは小さな手を握りしめ、ドモンの魂と一体になったような高揚感を感じていく。そこには、もう不安げな虐められっ子の姿はない。
そしてドモンは、黒歴史最強の近接兵器として伝説に名を残す必殺技を炸裂させた。
「必殺ッ!! シャァァァイニングゥ!!フィンガァァァァァ──────ッ!!!」
衝撃音と共にネロスガンダムの頭部が捕らえられ、凄まじいエネルギーが放出される。
流派東方不敗が奥義・超級神威掌……単なる掌圧による打撃技ではなく、そこから繰り出される気の力により、人類に成せる限界を超えた破壊力を生み出す驚異の必殺技。それを武器として備えたシャイニングガンダムの力は、まさにこの時代最強のガンダムの一つとして数えられるのである。
「ガンダムファイト、国際条約第一条!
頭部を破壊された者は…… 失格ッッ!! と、なるッ!」
その叫びと共に、ネロスガンダムの頭は爆煙に消えた。シャイニングガンダムは、ドモン・カッシュは、ガンダムファイト初の戦いに見事勝利を収めたのである。
「やったぁ〜!」
「勝ったでありますっ!」
「なるほどっ……!シャイニングフィンガーとは、こういうものかっ!」
ブリッジの中の観客も手を取り合って喜んだ。その輪の中で、ショウは自分自身にもその力が眠っているのを感じていた。胸の鼓動の激しさは、まだ治まりを見せなかった。
戦いを終えたドモンと連絡を取るため艦を降りたマークたちは、お世辞にも友好的とは言えない視線に迎えられた。
「あなたたちが、カラト委員長の言っていた……
私、ドモンのサポートをしているレイン・ミカムラです。今後もよろしくお願いします。
……ちょっと、ドモン?」
丁寧に頭を下げた女性の方は人当たりのいい人物だった。そうでなければ、この無愛想な男が一年中旅などできないだろう。
「デビルガンダムは俺が倒す。貴様らの協力など必要ない」
ドモンは不機嫌そうに、顔も向けずにつぶやく。
「そんな、せっかく助けてくれるって言うのに……」
「俺のファイターとしての腕を認めていない証だ。こんな事が受け入れられるか……!」
そのドモンに話しかけたのは、アキラであった。
「ドモン、心配しなくていい。あいつらは信頼できる相手だ。俺が保証する」
「……お前は!」
ドモンは、言われて初めて気付いたように振り向いた。
「お前があいつらを連れてきたのか」
「ああ。修行中に知り合った仲間たちだ」
「そうか。お前とやりあえるのも久しぶりだな」
「ガンダムではできないけどな。まあ、まだ俺はあんたほど強くはないさ」
今までの態度が嘘のように、ドモンはアキラとの話に没頭していく。レインは深く溜息をつきながら、すみません、こういう人で、と何度も頭を下げた。
「いいのよ。こっちにもああいう人、いるから」
レイチェルは、意気投合して肩を組み、大声で馬鹿笑いをしているアキラとドモンを眺めて、レインと同じく肩をすくめた。
「だよねぇ、あの馬鹿は」
人ごとのように言うクレアに向かって、あなたのことだと念を送ってみるが、それが届いた試しなど今まで一度もない。
「まったく、もうドモンは…… ド、ドモン?」
並んでいたパイロットたちの中にショウの顔を見つけたレインは、驚いてパートナーを呼ぶ。
「ドモン! ちょっと、この子…… あなたにそっくりよ……」
「え……?」
「何だと……?」
ドモンはあらためてショウを見てみるが、彼にはよく分からない。
「何を言ってるんだ? こいつはまだ子供だろう」
「だから、子供のころのあなたよ」
「そうなのか? 鏡を見るような趣味はないからな」
「朝、起きて顔も洗わないからでしょ! まったくあなたは……」
そんなやりとりを見ながら、クレアは今度はなんとなく楽しいとこみたいだねと笑い、エリスは頭痛の種が相手側にもいると嘆いた。
「……ところで、これからしばらくこんな調子ですか? 違う、こんなのガンダムじゃない……」
何度も頭を振るユリウスの声を聞き流し、ショウはドモンに、憧れと同時に不思議な連帯感を覚え始めていた。
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